【バドミントン】フォアハンドのオーバーヘッドのフォームを徹底解説

どうもみなさんこんにちは!

もうすぐクリスマスですね~、って言ってもまだ2週間ぐらいあるのか。

昨日、バドミントン仲間と一緒に世間様より先んじてクリスマスパーティーなるものを行ったのですが、やっぱりみんなで集まるのは楽しいですね。

と言っても、リア充な方々みたいにウェイウェイしてないですよ(笑)

さてさて、そんなこんなで本日も本題に入っていきましょう。

前回の記事では、フォアハンドの全てのフォームに共通している両腕の使い方を紹介させて頂きました。

まだ読んでいないよーという方がいらっしゃいましたら、今後解説していくフォアハンドの全てのフォームはこの両腕の動きをベースとしているので、よかったら読んでみて下さいね。

参考:【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方

本日は、この両腕の動きをベースにして、フォアハンドのオーバーヘッドのフォームを解説していきたいと思います。

フォアハンドのオーバーヘッドのフォーム

フォアハンドのオーバーヘッドストロークのスイングは大きく分けて3つのステップに分かれると個人的には考えています。

その3つのステップが以下になります。

1.テイクバック
2.ラギングバック
3.フォワードスイング

一つずつ解説していきましょう。

テイクバックのやり方

テイクバックは、いわゆる「肩を引く」という動作になります。

テイクバックを習う際に、よく「弓を引くように」とか言われますよね、あれです。

以前の私もそうなだったのですが、よくありがちなのが強いショットを打とうとし過ぎて肩、肘を後ろに引き過ぎてしまうケースですね。

結論から言うと、そのやり方だと腕の力でなんとか強いショットを打つことになりがちで、腕だけで打っても強いショットは打てませんし、肩のケガなどに繋がるリスクも高まります

そのため、イメージとしては肩は半身になった段階で後ろに引き終わったと認識した方が良いと考えています(厳密に言うと、この後にそこから少しだけ後ろに引かれるのですが。あくまでもイメージとしては思い切って肘を後ろに引いて打つというイメージは捨てた方が良いです)。

また、この段階では肘は低く下がっていても問題ありません、実際そのように打っている選手もいますし、次の段階で肘は自然と上に上がることになりますので。

これらのことを画像でまとめるとこんな感じです↓

また、この時に後ろに引いた脚のつま先をしっかりと横に向けることを意識しましょう。

後ろ足のつま先の向きに少しポイントがありまして、基本的には股関節を内側に入れる、つまり後ろ足のつま先を少し体の内側に入れた方が、体重が後ろに逃げず、またパワーを発揮しやすいように感じます。

ちなみにこのつま先の向きの使い分けは、フォアのオーバーヘッドに限らずあらゆる箇所で言えることなので、よかったら試してみて下さいね(構えている時もつま先を少し内側に入れておいた方が効果的であるということに気付かれた方もいるかもしれません)。

ただし、フォア奥などの体の後方で打たなければいけない場合は、股関節を開いて、後ろ足のつま先を外に開かないと、しっかりと止まることが出来ないですし、また怪我をする可能性もあるので、使い分けるようになることをオススメします。

また、後ろ脚の足の裏は全面をべったりと床に付くことをオススメします。

プロ選手を見ていてもそうですし、私自身もプレーしていて、つま先立ちよりも足の裏全体をべったりと床に付けた方がやりやすいかなと感じています。

そして、半身になったら次は後ろ脚に体重を載せて、後ろ脚の膝が曲がり、前の脚はつま先を軸に回転して足の裏が横を向く形となります。

また、「【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方」でお伝えしたように、基本的にフォアハンドのスイングでは、最初に両腕が内側に捻られるので、この体重を後ろ足にかけた時に両腕が捻(ひね)られていることになります

一般的にオーバーヘッドのスイングの場合、「肘を高く上げろ」と言われますが、この後ろ足に体重を掛けた段階で両腕を内側に捻ることで、自然な形で肘を高く上げることが出来ます。

厳密に言えば、腕を捻ることで肩が回るため、肘が上がるというわけです。

この一連の流れを動画で見てみましょう↓

一点付け加えると、「【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方」で説明したように、内側に捻っている時はグリップを持つ手に力が入っているので、このテイクバックの時にはグリップを持つ手に力が入っているということになります。

以上がフォアハンド、オーバーヘッドのテイクバックの解説になります。

ラギングバックのやり方

ラギングバック、ちょっと聞きなれない言葉ではありますが、簡単に説明とこんな状態です↓


引用元:https://ameblo.jp/doppyo/

野球で言えばこんな状態ですね(野球の方が見慣れた人が多いかも)↓


引用元:http://haruceo.hatenablog.com

胸を張った状態と言うと分かりやすいですかね。

【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方」で解説した内容で言えば、2番目の両腕が広がって外側に捻られた状態です。

また、先ほどのテイクバックの状態はこんな感じでした↓

その状態から、先ほどのテイクバックの段階で内側に捻られた両腕を外側に捻り直すことで、上に挙がった前の腕は、捻られながら半円を描いて腰の位置まで落ち、後ろの腕は高く上がります。

そして、このように両腕を外側に捻ることで、上半身が上方向に持ちあげられ、両脚はつま先立ちになり、背中は反り、胸は張られます。

では、動画で確認してみましょう↓

ポイントとしては、ラケットを持ていない側の腕は真っすぐ下げずに半円を描きながら下げることと、後は、この段階ではまだ足裏をべったり着地させないことです。

やってみると分かりますが、特に上半身の筋肉が張っている感じが分かると思います。

自分の体をモノに例えて言うなら、引っ張られた弓みたいな状態だと考えてもらえると分かりやすいかもしれませんね。


引用元:https://twitter.com/ii09berrykyudo

つまり、このラギングバックの状態というのは、「今からシャトルを打ちますよー」という状態であり、そのために体の筋肉が伸びて張りつめている状態だということです。

一点補足になりますが、「【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方」でお伝えしたように、ラギングバックの段階では両腕は外側に捻られているので、グリップを持つ手から力が抜けていることになります。

フォワードスイングのやり方

フォワードスイングと言うのは、英語で言えば「forward swing」で、「forward」というのは「前へ」という意味なので、「前へのスイング」という意味になります。

つまり、先ほどのラギングバックしたところから、シャトルを打つために前方方向にラケットを出していくスイングということですね。

動画で早速確認してみましょう↓

先ほどお伝えしたように、ラギングバックの状態では、「【バドミントン】フォアハンド全てのフォームの基本となる両腕の使い方」で説明した内容で言えば、両腕が外側に大きく広がり、なおかつ両腕が外側に捻(ひね)られた状態になっているということでした。

そのため、フォワードスイングの段階では、外側に大きく広げられ、なおかつ外側に強く捻られた両腕が、強くひねっていた反動で力強く内側に捻り戻されます。

また、この時に同時に起こる上半身の動きとしては、反っていた背中、そして張っていた胸が緊張から解放されます。

これがいわゆるSSC(ストレッチ・ショート・サイクル)運動というものになります。

簡単に言えば、より多くのパワーを発生させるために、筋肉を瞬間的に伸ばし、その状態から解放させる反動を上手く使うという感じかと。

これはスイング動作に限らず、ジャンプなどの動きにも言えることです。

次に、下半身の動きについては、ラギングバックの段階でつま先立ちの状態になっていた脚が、その状態から解放されてラケット側でない足裏から先に着地します。

右手でラケットを持たれている方であれば左足、左手でラケットを持たれている方であれば右足が着地するということです。

着地するタイミングとしては、シャトルをヒットするタイミングとほぼ同時です。

ラケット側でない足裏を着地する勢いでシャトルをインパクトすると、シャトルに体重を上手く掛けることができ、結果としてより遠くに飛ぶクリアや、より速いスマッシュを打つことが出来ます。

スマッシュの角度も付けやすくなります。

また、このように足でショットを打つイメージでプレーすることで、ショットのミスを減らすことが出来たり、打った後の動きがやりやすくなります。

話を戻しますと、ラケット側でない脚を着地した後には、スイングの勢いでラケット側の脚も後ろから付いてくるように前に出ていきます。

以上を踏まえて、もう一度最初に確認した動画を見てみましょう。

フォアハンドのオーバーヘッドのフォームまとめ

最後に、3つの要素を組み込んでスイングしてみましょう↓

YOUTUBE動画

まとめ

以上が、フォアハンドのオーバーヘッドのスイングの解説になります。

まだ最初の一つのスイングを解説するだけで長々と解説してしまいましたね(汗)

ただ、お伝えしたポイントはどれも大切なものとなりますので、もちろんいきなり全てを習得するのは難しいと思いますが、一つ一つ意識して身に付けて頂けましたら幸いです。

一点追加のポイントがあるのですが、既にお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、両腕が内側に捻られ、外側に捻られ、内側に捻られることで肩が自然に回転するわけです。

肩は回すものではなく、肘も引くものではなく、また腕も振るではなく、また胸も張るものではなく、背中も反らせるものではなく、全ては両腕の捻りによって実現出来てしまうというお話でした。

今回もお読み下さりありがとうございました。

※フォームのやり方のまとめ記事はこちら↓

参考:フォーム上達完全マップ|フォームをマスターするための理論体系

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【バドミントン】フォアハンドのオーバーヘッドのフォームを徹底解説” に対して2件のコメントがあります。

  1. なりなり より:

    こんにちは。
    前回の記事と今回のオーバーヘッドストロークの解説、大変勉強になりました。
    内旋→外旋→内旋という流れがとてもわかりやすかったです。

    テイクバック時に肩や肘を引く、という動作を強調しすぎないという考え方は、全く同じでしたのでビックリしました。僕も最初の前を向いた構えから半身の体勢(横向き)になれば自然と肩と肘は後ろ側に来るからそれで十分、と教えています。この時点でそれ以上引こうとすると余計な力が入ってしまったり、ここで最大の胸の張りができてしまうと考えるからです。胸を張ることになるのは次のラギングバックの時だと思います。

    指導する際にほとんど意識して伝えることができていなかったのは、最初の内旋についてでした。
    肘の位置が低い状態からいきなり外旋に入っていき、結果的に肘がうまく上がらずに低い打点で打ってしまっていたり、肘を体の前から上方へ持っていく選手がいたりするのですが、記事を読んで、最初の内旋の意識がないせいかな、と感じました。(このあたりご意見をいただきたいところです)
    内旋によって肘が自然に上がるという示唆は大変ありがたかったです。

    ラケットを持たない方の腕の使い方は、これまで指導してきた通りでした。
    また、重心の移動や左右の足の着き方も全く考え方は同じでした。

    というわけで、今日の練習の中でさっそく検証してみたいと思っています。
    またよろしくお願いします。
    楽しみにしていますね。

    1. BAD LAB. より:

      ありがたいお言葉頂戴しまして、とても嬉しく思います^^

      私もなりなりさんと同じ考えで、テイクバックの段階で力が入ってしまうと、ラギングバックに上手く移行することが出来なったり、腕打ちの原因になるのではないかと思っています。

      肘が上がらず低い打点で売ったり、肘を体の前から上に持っていってしまうのは、恐らくですがいわゆるテイクバックの形といいますか、俯瞰的に見れば肩の回し方だと思うのですが、それをプレーヤーの方々が上手く理解と言いますか、感覚を掴まれていないのかもしれませんね。

      ラケットを使って方の回し方を掴むのもありかもしれませんが、シャトル投げやシャトルの筒投げなどで、腕の内旋外旋を意識しながら肩の回し方の感覚を掴むのもいいかもしれないです。

      肩の引き方、ラケットを持たない側の手の使い方、重心移動や足の着き方など考え方が共通している点があり私としては嬉しいです^^

      そう言って頂けて嬉しいです、もし宜しければご都合よろしい時などに検証の結果などお聞かせいただけたら有難いですm(_ _)m

      ありがとうございます、なりなりさん含め少しでも多くの方のお役に立てるよう、少しずつ記事更新を進めていきたいと思います。

      今後とも宜しくお願い致します。

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