一般的にはあまり語られないバックハンドグリップの握り方

正しいバックハンドのグリップの握り方ってどういうやり方なのでしょうか?

バックハンドで握って下さい、と言われた時にどのように握りますか?

最初に習うグリップ

一般的にはと言うか、最初習う時にはグリップと言うのは握手するように握るものだという場合がほとんどだと思います

しかし、個人的にはこのグリップでは正しく打てない場面が多くなると思っています

最初に習う「握手するように握るグリップ」というのは、言うなればニュートラルなグリップという感じでしょうか

よく私はグリップの握り方を車の運転に例えることが多いのですが、車にはニュートラルなギアと言うのが存在しますよね

この状態から、色々な目的に合わせてグリップを握り替えていくということになります

正しいバックハンドグリップの握り方

正しいバックハンドグリップの握り方を考えていく場合、いくつか考慮しなければいけない点があります

まず、フォアハンドとバックハンドの違いです

これはほとんどの人が理解できることだと思いますが、フォアハンドとバックハンドの違いは、親指を曲げて握るのか、あるいは伸ばして握るのかと言う違いになります

フォアハンドグリップは親指を曲げて握る握り方となります

一方でバックハンドは親指を伸ばして握る握り方となります

バックハンドグリップを考えていく上で次に考慮することは、面の角度です

面の角度と言うと、どういうことかと思われる人も多いかと思いますが、これはラケットを前に出した時に、床に対して面の角度が何度になっているかということになります

一般的にはイースタングリップとウエスタングリップの2種類が語られることが多いですが、イースタングリップが床に対して面の角度が90度

一方でウエスタングリップが床に対して0度あるいは180度の角度となります

ここまでで説明したことをまとめると、親指の位置による握り方という観点から見れば、グリップにはフォアハンドとバックハンドがあり、面の角度による握り方という観点から見れば、グリップにはイースタングリップとウエスタングリップがある、というのが一般的な理論となります

つまり、イースタングリップにはフォアハンドのイースタングリップとバックハンドのイースタングリップがあり、ウエスタングリップにはフォアハンドのウエスタングリップとバックハンドのウエスタングリップがある、ということになります

こういう感じです↓

イースタングリップ
ーフォアハンド
ーバックハンド
ウエスタングリップ
ーフォアハンド
ーバックハンド

冒頭の議題に戻しますと、ではバックハンドで打つとなった時に、上の図のどれかを選べばいいということになるかもしれませんが、私の考えではそうではないと思っています

厳密な言い方をすれば、確かに上記の選択肢の中から、つまりバックハンドのイースタングリップか、バックハンドのウエスタングリップかで打つ場面と言うのはなくはないと思うのですが、それらのグリップで打つ場合はかなり少ないと考えています

では、大部分のシチュエーションを占めるバックハンドグリップの握り方はどういう握り方なのかと言う話になると思うのですが、これを考える上で必要になるのは、面の角度という視点から見たグリップの握り方の種類と言うのがイースタングリップとウエスタングリップだけであるという前提を疑うことです

つまり、面の角度から見たグリップの種類と言うのは、イースタングリップとウエスタングリップ以外にも種類があり、私は合計で6種類のグリップがあると考えているのですが、ここで今説明している、大部分をシチュエーションで使用されるバックハンドグリップの握り方とした場合、その用いられるグリップと言うのは「コンチネンタルグリップ」であると考えています

コンチネンタルグリップと言うのは、面の角度的に見たらどういう角度になるのかと言いますと、フォアハンドのコンチネンタルグリップなのかバックハンドのコンチネンタルグリップかで違うのですが、バックハンドのコンチネンタルグリップの場合で言うと、床に対する面の角度が45度の角度となります

右利きで言うと、上から見た感じは以下のようになります

また左利きで言えば、上から見た感じは以下のようになります

このグリップで握った時のスイングの感じはどういうものになるかと言いますと、ウエスタングリップは直線的に押すようなスイングになり、イースタングリップは回旋系のスイングとなります

コンチネンタルグリップはその間を取るようなスイングとなります

回旋しつつ押せるような感じとなります

ここまでの話を図にまとめますと、

イースタングリップ
ーフォアハンド
ーバックハンド
ウエスタングリップ
ーフォアハンド
ーバックハンド
コンチネンタルグリップ
ーフォアハンド
ーバックハンド

という感じになります

理想的なフォアハンドグリップ

ちなみにですが、バックハンドのコンチネンタルグリップで握るとなると、フォアハンドのイースタングリップ、あるいはウエスタングリップまで、バックからフォアへ握り替える場合、大きく握り替える必要が出てくるかと思います

もう答えを気付いている方もいらっしゃるかと思いますが、この問題を解決できるのがフォアハンドのコンチネンタルグリップです

フォアハンドのコンチネンタルグリップと言うのは、面の角度的という視点から見たら、床と平行のウエスタングリップの位置からおおよそ60度ほど回したグリップとなります

イースタンの位置から言えば30度ともいえると思います

画像で見るとこんな感じです、まずは右利き

次に左利き

さっきの画像とほとんど角度的に同じな気がするのはご容赦下さい笑

便宜上という感じで捉えてもらえるとありがたいです

バックハンドのコンチネンタルグリップが45度で、フォアハンドのコンチネンタルグリップが30度か60度なので、その差が15度というわけです

そうなると、イースタングリップやウエスタングリップへの握り替えよりも労力が少なくなるということであり、フォアハンドとバックハンドであまり握り替えの必要のないグリップの握り方ということになる訳です

もちろん、これはバックハンドをコンチネンタルグリップで打つという基準で考えた場合の話なので、バックハンドをイースタングリップで打つよ、という方の場合はこの限りではないと思います

ただ、バックハンドをイースタングリップで打つとなると、明らかに手首の使い方がおかしくなるので、バックハンドのイースタングリップで打つ場合と言うのは、使ってハイバックの時ぐらいかなという印象です

また、握り替えの手間を省きたいという、私の怠慢さがフォアハンドもバックハンドもコンチネンタルグリップで握るというやり方に繋がっているだけであり、人によってはバックハンドはコンチネンタルグリップ、フォアハンドはイースタングリップ、という選択肢になることもありだとは思います

まとめ

以上が、私が考える理想的なバックハンドグリップと、そしてそこを基準とした理想的なと言いますか、私好みのフォアハンドグリップの握り方の説明となりました

コンチネンタルグリップの明確な定義がされているのは、その握り替えがあまり必要のないという目的を果たすことが出来ているという点において、あまり目にしたことはありませんが、私は今回説明したように、コンチネンタルグリップを考えています

もしよかったら試してみて下さいね

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